純度は規格によって異なりますが、主な成分はTi(チタンの元素)です。
は主に下記の2種類の金属と化合物に分けられ、それぞれ成分が異なります。 純度が分からない場合は、規格を聞くと分かります。
・純チタン
チタンの純度はJIS規格(日本工業規格)などで決まっていて、JIS規格の純チタンは、第1種から第4種までに分類されています。
数字が小さいほど純度が高く、やわらかくなります。
・チタン合金
チタンに銅・鉄・マンガン・モリブデンを加えた合金。
純度は低いが純チタンよりも強度や硬度を高くしている。
αβ合金、64合金(JIS60種)、β合金などの様々な規格がある。
・酸化チタンなどの化合物
酸化・炭化・窒化させた化合物。
特に二酸化チタンは顔料として絵の具や樹脂に、皮膚を保護する性質から化粧品(日焼け止め剤)など身近にあるものに入っている場合もあります。
ちなみに当工房で使用しているのは、純チタン材。 デザインや形に合わせて、JIS規格の第2種と第4種を使い分けています。 第2種と第4種の成分は下記の表です。
どうして100%じゃないのに純チタン?
どんな金属でも純度100%というものは、存在せず、また余りにも純度が高くなりますと、 表面が柔らかいが故に、また他の表面加工が必要になってくる可能性があります。 この場合、純粋という意味では無く、純度の高いという意味で「純」が使われています。