チタンはどんな成分?

純度や成分は規格によって異なりますが、主な成分はTi(元素番号22チタン)です。

軽量・錆びにくい・耐熱性のある丈夫な金属ですが、貴金属程ではありませんが高価で加工しにくい金属です。

主に2種類の金属と化合物に分けられ、それぞれ成分が異なります。どの種類(規格)のチタンか分かれば、成分や純度が分かるようになっています。

 
純チタン
純チタンの純度は、JIS規格(日本工業規格)などで決まっていて、日本の場合はJIS規格第1種から第4種までに分類されています。

アメリカのASTM規格(米国材料試験協会)の場合は、Gr(グレード)1から4と表記されます。

数字が小さいほど純度が高く、やわらかくなります。

一般に市販されているJISまたはASTM規格のチタンの場合、4よりも大きい数字(5以上)はチタン合金を表しています。

 
チタン合金
チタンに銅・鉄・マンガン・モリブデンを加え、純チタンよりも強度や硬度を高くしている合金です。

αβ合金、64合金(JIS60種)、β合金など40種類以上の規格があります。

チタン製の腕時計の多くが、グレード5のチタン合金です。

ゴムのように曲がるチタンフレームの眼鏡など、ユニークな特徴のある合金もあります。

 
チタン化合物
酸化・炭化・窒化させた化合物。

特に二酸化チタンは顔料として絵の具や樹脂に、皮膚を保護する性質から化粧品(日焼け止め剤)など身近にあるものに入っている場合もあります。

 

ちなみに当工房で使用しているのは、純チタン材。 デザインや形に合わせて、JIS規格の第2種と第4種を使い分けています。 第2種と第4種の成分は下記の表です。

どうして100%じゃないのに純チタン?
どんな金属でも純度100%というものは、存在せず、また余りにも純度が高くなりますと、 表面が柔らかいが故に、また他の表面加工が必要になってくる可能性があります。 この場合、純粋という意味では無く、純度の高いという意味で「純」が使われています。

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