身近にあるけど気が付きにくい金属アレルギー原因やアレルギーが重症化する例を載せています。
お茶・コーヒー・チョコ・ナッツなどの食品
ニッケル・コバルト・クロムなど金属成分が微量に食品の中に含まれており、金属を含む食品を食べすぎていて金属アレルギーを起こす事があります。
もし、チョコレートやナッツを沢山食べると痒くなるという症状が思いあたりましたら、一度お医者様に相談されて下さい。
身体にとっては必須の栄養素
摂取しすぎるとアレルギーの原因になりますが、ニッケルは細胞を修復して成長を促進、コバルトは免疫機能の維持や皮膚の抵抗力アップ、クロムはインスリンの作用を強める作用があります。

緑茶・コーヒー・紅茶

きな粉・大豆・小豆

青のり・昆布・ひじき

コバルトとクロムについては摂りすぎても余った分は体内に吸収されませんが、ニッケルは空腹時に飲み物から摂取すると吸収率が高くなります。
ニッケルアレルギーの方は、空腹時に緑茶や紅茶などニッケル含有量が高い飲料や食品を避けたり、過剰に食べないようにする事で、かゆみなどの症状が改善する方もいらっしゃるそうです。
ヘアカラーや白髪染め
実は、「ヘアカラーや白髪染めをした時かゆくなって、自分がアレルギーかも?と気がついた」というのをお客様からも時々伺うことがあります。
酸化染毛剤と呼ばれる、一度でしっかり染まるタイプや長持ちするタイプのヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、アルカリカラーは、アレルギーを引き起こしやすいと言われております。
ヘアカラーや白髪染めのアレルギーで多いのは金属アレルギーではなく「ジアミン」という成分ですが、黒くする成分として鉄・銀・プラチナなど金属成分が使用されているため金属アレルギーが起こる場合があります。
使用中に赤くなったり、刺激を感じたり、かゆみを感じましたら、すぐに洗い流して、皮膚科やアレルギー科のお医者様に受診してください。
(継続的に使用することで重症化したり、別のアレルギーが発症する原因となる場合があります。)
不織布マスクやウレタンマスク
頻繁に身に着ける事の多いマスクの中には、鼻が当たる部分の針金だけでなく、肌に直接触れる布部分に金属成分が含まれている不織布マスクやウレタンマスクがあります。
殺菌成分として銀・プラチナ(白金)・チタンなどの成分が塗布されていたり、織り込まれています。
パッケージの裏面に「金属アレルギーの方、うたがいのある方は使用しないでください。」等の記載があるマスクの場合は、使用されている金属成分を確認してください。
銀歯や入れ歯
銀歯や詰め物、入れ歯など、歯医者さんに行った事がある人なら大体の方がお世話になっている合金です。
歯科用合金の金属アレルギーの場合は、歯肉炎や口唇炎などの直接金属が触れている口の中だけでなく、全身に痒みや湿疹といった症状が現れる事があります。
唾液によってイオン化された金属イオンが体内に吸収された後、血流によって体のいたるところに運ばれ、汗として皮膚から金属イオンが排出されます。
手の平や足の裏など、汗をかきやすい箇所に多く症状がみられます。
自分の意思で着ける物ではないので、気付きにくく、長い間原因が判らなかった方もいらっしゃるようです。
もともとアレルギー体質な方や、アクセサリーなどで金属アレルギーをおこした事がある方は、ずっと口の中に入っているものなので、事前に歯科の先生と相談する事をお勧めいたします。
治療後に、もしアレルギー症状が出た場合は、その金属を取り除いてもらい、すぐに別の素材に変えてもらった方が望ましいかとおもいます。
ジュエリーお手入れ用のセーム革
金属アレルギーではないのですが、シリコン製のイヤホン・イヤーピースを着けると痒くなる、シリコンのアレルギーの方は要注意です。
ジュエリーやアクセサリーのお手入れに使う、セーム革の製造時にシリコンが使用されています。
ちなみに指輪に同梱されているお手入れ用品のクロスは、 セーム革風のクロスです。
セーム革が使えないお客様は、革鞣しに使われるクロムやシリコンの使われていない、科学繊維クロスのお手入れで代用して下さい。